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巷ではシンプル、モダン、ナチュラルテイストのインテリアが主流の中で、このところ、アジアンスタイルを希望するクライアントが続いている。
K氏は、「何日か滞在したチェンマイのフォーシーズンリゾートの、凛とした雰囲気に惹かれる」とおっしゃる。O夫妻は、毎年夏はバリに、冬はマレーシアにリゾートでいらっしゃる素敵なDINKSで、アジアンテイストの重厚な無垢のテーブルがご希望だ。そしえ、スポーツジムのオーナーであるH氏は、「うちはルーシーダットンというタイ式のヨガを”売り”にしているので、タイ風インテリアにして欲しい」とのたまう。
しかし残念なことに、私はタイのチェンマイにもバリ島にも行ったことがない。はてさてタイとバリのインテリアがどう違うのやら?!
それでも、いかようなスタイルにも精通しているかのごとく仕事をこなしていくのがプロである。まずは、近所の本屋で旅行ガイドや書籍をチェックし、インターネットでホテル等を調べてみる。さらに紀伊国屋書店で洋書を、ブックオフで雑誌を何冊か購入し、片っ端からイメージに合うものをカラーコピーしていく(その数なんと200枚以上)。
そして、家具メーカーを総ざらいして使えそうなものがあれば実物を見に行く。セッティング用の小物やアイデアを探すために目黒通りを歩き、写真を撮り、価格を調べ、リストを作る。そのプロセスは、大変な作業だが、楽しい作業でもある。苦手なパースを描くことすら楽しくなるのはなぜなのだそう。不思議だ。
そしてK氏のためにはマテリアルボードも含め12枚のプレゼンボードを用意した。
O夫妻は迷いぬいた末に、アルフレックス社のウォールナットの無垢のテーブルとベンチに、フクラ社のマダムバタフライのアームチェアとサイドボードを合わせて選ばれた。そして、H氏経営の「iva溝口」は、布をふんだんに使ったリゾート風のスポーツジムに仕上がり、顧客に好評だという。
タイといえばタイシルク、バリといえばガネーシャ像、程度の知識しかなく、私の中では”アジアン”でひとくくりになっていたスタイルであるが、国や地域によっても特徴があることがわかり、様々な情報のストックが出来たことは嬉しい。
こだわり派のクライアントの注文は難しいことが多く、それを実現するには日々勉強が必要である。おかげさまで色々な刺激を受け、スリリングな毎日を送っている。
そんなクライアントに涼しい顔で応えるために、そしてアジアンスタイルの極意を知るためにも、やっぱり今度こそバリ島に行って、どっぷりSPAして来よう!!
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